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2025.02.27 お知らせ

【データ活用によるソリューション】広島県主催コンテストで特別賞を受賞

広島県は2022年より、それまで行政内部で利用していた、公共土木施設等を始めとするさまざまな情報をオープンデータ化し,市民、民間企業,各種団体など誰でも利用することが可能な、インフラマネジメント基盤(DoboX)の公開を始めており、官民が保有する様々なデータとも組み合わせることにより、新たなサービス・付加価値の創出を促していく取組みを行っています。

またその一環として、DoboXデータ等を活用した地域課題の解決に有効なアプリケーションやアイデアなどの優秀作品を選考するコンテストを開催しており、今年度のコンテストに当社の平方啓介リサーチャーが中心となりエントリーを行った結果、2025年2月1日に開催された最終審査会において「DoboX特別賞」を受賞しました。

提案内容については、地域課題への対応に資するためのものとして、DoboXを始めとする各種オープンデータ、またGIS、Web等も活用し、そのソリューションのための支援ツール構築のアイデアとしてまとめたものです。瀬戸内海に浮かぶ広島県呉市の大崎下島においては、人口減少・高齢化の進行が著しく、地域の主力産業である柑橘類生産の将来的な持続性について、さまざまな懸念が出てきているような状況にあります。この島をフィールドとし、地形データや各種データ等を利用し、柑橘畑一筆ごとにおける生産に係る環境条件等の分析やその可視化等を行った上で、3DWebGISにより誰にでも分かりやすくまた自由に操作でき、共有化や発信等も行いやすいツールとし構築することで、大崎下島の柑橘類産地としての今後の持続性向上等のための取り組み検討や合意形成などに役立たせようとするものです。

当社が取り組んでいる、オープンデータ、Web、IoTといったDXの推進、また地方創生やスマートソサエティなどへの寄与も含めた、地方版まちづくりにおける一つのアプローチの提案といった部分も含むようなものとなっています。


プレゼンテーションの様子

 

なお、提案のなかにある3DWebGISについては、以下のようなもの2つを作成しております。

・島内の柑橘畑における耕作環境(傾斜度、日当たり、冷気流の危険性、園地整備のための平坦化可能性)について分析・可視化を行ったもの。

https://avant-3d.com/scene/Apps/Terrain_Yutaka_CitrusField.html

・柑橘畑の様子をより直接的に可視化させるものとして、点群データを利用し作成した3次元モデルとそれへの耕作環境の状況の重ね合わせ。

https://avant-3d.com/scene/Apps/Terrain_Oocho_CitrusField.html

利用方法を簡単に記しておきます。

・画面上部にある各項目について、ONボタンを押すと表示、OFFボタンで表示は消えます。(日影については、9:00等のボタンで表示)

・また、マウスの左ボタンのドラッグで視点の位置の移動、ホイールによりズームイン・アウトが、またコントロールキーを押しながらマウスの左ボタンをドラッグで画面の回転が出来ます。

もしご興味がおありでしたら、提出した提案書も添付しておりますのでご覧になって下さい。作成の意図や、データの分析に関して、利用方法、更なる展開などについて記しております。

詳しくはこちら(PDF)

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