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多摩ニュータウン再生方針策定業務

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多摩ニュータウン再生方針策定業務

1960年代から段階的に開発が始まった多摩ニュータウンは、東京都郊外の4市(多摩市・八王子市・町田市・稲城市)にまたがって、人と緑が主役の理想的な都市居住環境を実現した全国有数の大規模ニュータウンです。開発から半世紀近くを経過した現在、住民の高齢化と建物の老朽化・空室化が同時進行しています。
東京都と多摩市は、2013年に学識経験者・UR・民間事業者と連携して『多摩ニュータウン再生検討会議』を立ち上げました。2014年には『多摩市ニュータウン再生方針』策定業務を、当社が多摩市より受託して、2016年に成果を取りまとめています。

連鎖型ニュータウン再生への“道しるべ”づくり

まず方針策定の基礎調査分析により、まだ暫くニュータウン全域で合計人口が増加する一方で、最も古い開発地区から着実に人口が減り衰退していくことが判りました。
それを逆手に、古い地区を重点的に再生できれば、そのプロセスを次に古い地区へと順々に連鎖できるのではと考え、初弾となる諏訪・永山地区の重点再生について、以下の3つをポイントに置いて提示しました。
① 多摩ニュータウン独自のコンパクト再編手順を明示(住替え循環を組込んで)
② シナリオ立案と影響評価(下図では地区将来人口)を併せて提示して説明
③ 具体的にリーディングプロジェクトの考え方を図解して市民とイメージ共有
このように当業務では、データ収集・評価分析から方針の組立て検討・取りまとめ、市民交流イベントの企画・実施まで、多岐に渡りました。当社独自の都市空間データ活用・解析技術と、客観的な将来エビデンス重視のプランニング手法が生かされた形で、ニュータウン再生の“道しるべ”となる再生方針が策定され、公表へと至りました。

連鎖型ニュータウン再生への“道しるべ”づくり

図表① 多摩ニュータウン独自のコンパクト再編手順を明示

連鎖型ニュータウン再生への“道しるべ”づくり

図表② シナリオ立案と影響評価を併せて提示して説明

連鎖型ニュータウン再生への“道しるべ”づくり

図表③ 具体的にリーディングプロジェクトの考え方を図解して市民とイメージ共有