東京都港区竹芝地区では、東京都が進める「都市再生ステップアップ・プロジェクト(竹芝地区)」を契機として、東急不動産(株)と鹿島建設(株)が事業者となり、2013年からエリアマネジメントが推進されてきました。当社は、2013年よりエリアマネジメント業務の企画運営に携わってきました。
まちづくりの概要
2020年9月、「東京ポートシティ竹芝」が竣工して「まちびらき」を迎えました。竹芝地区まちづくり協議会(以下、協議会)が協議・検討、協議会事務局である一般社団法人竹芝エリアマネジメント(以下、一社)が実践の主体となることで、両輪体制により、事業を推進しています。協議会会員が2年間かけて策定した竹芝地区の将来像「竹芝まちづくり方針」を一社と共有しながら、一社がエリアにおける具体的な取組みを計画し、活動を実践しています。当社は現在、一社からエリアマネジメントを推進するため支援業務を受託しています。
左:出典:(株)アルベログランデ
右:対象エリア 出典:(株)アルベログランデ
エリアマネジメント活動の推進
「竹芝まちづくり方針」を実現するためのエリアマネジメント活動として以下の活動を行ってきました。
① 環境美化・保全推進
② 安全性の向上推進
③ 竹芝の魅力の顕在化及び新たな魅力づくりの推進
竹芝ふ頭を活用した「竹芝夏ふぇす」は、プロジェクション・マッピングや、伊豆諸島の食べ物を楽しむ企画、クルーズイベント、打ち水、ロボット・ショーケース、音楽ステージイベントなどと連携して開催し、旧芝離宮恩賜庭園を活用した「江戸夜会」では、夜の庭園をライトアップし、彩りと感動を生み出すコンテンツを展開しております。
左:竹芝夏ふぇす 出典:(株)アルベログランデ
右:江戸夜会 出典:(株)アルベログランデ
新しいエリアマネジメント活動の展開に向けて
竹芝のまちづくりを考える上で、より広く知見を集め、より先進的なエリアマネジメント活動実践に向けたプラットフォームづくりを推進してきました。
①有識者などを交えたシンポジウムの開催
②クリエイティブな人材を集めることを目的にした「東京湾岸トーク in 竹芝」の開催と「竹芝ミライズ」の立ち上げ
③竹芝地区を中心に、JR浜松町駅周辺から竹芝ふ頭に至る一帯の地域を対象に、地域に関わる企業や学校、港区が共に力を合わせて地域の魅力を向上させることを目的とした官民連携プラットフォーム「竹芝Marine-Gateway Minato協議会」の立ち上げ
更に、これから期待される取組みとして 、「MaaS(Mobility as a Service)の社会実装モデル構築に向けた実証実験」「公共空間の利活用」「デジタルコンテンツ産業の集積を目指した新時代のスマートシティ化」「エリアMICE」が挙げられます。リアルな空間と、多様なデータをリアルタイムに活用したサイバー空間を融合させ、「竹芝ではこんな体験ができる」というイメージを喚起させることを目指し、取組みを実施してまいります。