当研究会は、NPO法人 健康医療開発機構の7つの分科会のひとつ、「医療のまちづくり」サブコミッティとして活動しています。高度先進医療施設での安全で迅速な臨床試験と新規医療開発を可能にする「医療クラスター」の形成と、医療を核としたまちづくりの推進を目指しています。研究会として、首都圏及び地方の医療クラスター構想の検討、海外の医療クラスターの事例研究、地域の医療体制の調査等の調査研究活動のほか、シンポジウム・セミナー開催による情報発信などを行ってきました。
医療を核としたまちづくりを探求
高齢化が進む我が国において、医療に対するニーズが増大しています。誰もが安心して生活できる都市を実現するためには、先進的な医療や慢性的な疾患対応が不可欠と考えます。
次世代へ向け、「我が国に必要な医療は、どのような姿がふさわしいのか?」この問いかけに対して、研究会活動を重ねてきました。研究会が提案する1つの形が「医療クラスター」です。これは、総合病院を核に複数の先進的な専門病院が連携しあう新しい形で、欧米の都市をモデルに我が国独自の考え方を取り込んでいるものです。更には、単なる病院の集積にとどまらず、高齢者福祉に対応する機能やまち本来がもつ賑わいの創出など、多世代が集い、健康文化を醸成していこうとする概念も核となっています。
現在までに、東京都心部、首都圏中核都市、地方都市などを対象に、地域の特性を活かした「医療クラスター」の立案、提案を進めています。